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2008/05/02 (金) AM11:25

○ 桜の花、心の花

 桜の季節も終わり、ツツジが色鮮やかに咲き誇って、はや「夏も近づく八十八夜」です。春から夏へ、とても良い季節ですね。でもなぜか、緑溢れる公園を散歩しながら、ふと伊勢正三率いる風の「ささやかな人生」という歌を思い出しました。    

  花びらが散った後の
  桜がとても冷たくされるように
  誰にも心の片隅に
  見せたくはないものがあるよね   
  だけど人を愛したら
  誰でも心の扉を閉め忘れては  
  傷つきそして傷つけて   
  ひきかえすことの出来ない人生に気が付く
  
  優しかった恋人達よ   
  振り返るのは止めよう   
  時の流れを背中で感じて   
  夕焼けに涙すればいい  

 桜の頃、公園には沢山の人が訪れ、桜の花の下で賑やかに春の一日を楽しんでいた。

sakura.JPG    

 今は春も終わりに近づき、ツツジは咲き誇り、緑が鮮やかな公園。でも、あの春の人々の賑わいはそこにはなく、静かに緑が輝きを放っている。

  midori.JPG

  あの春の日、桜の花の爽やかな香りが仄かに辺りを満たし、満開の花や舞い散る花びらが華やかな雰囲気を醸し出し、それだけで楽しげな雰囲気だったけど、今よりもずっと寒かった。 今は、あの時よりも美しい緑があり、もっと温かいのに、人々の賑わいはそこにはない。 
 花の季節に人々は心を躍らせるけど、それよりずっと長く続く緑に囲まれた暖かな日には、心躍るほどの華やいだ気分にはならないもの、なのだろう。

 恋を思った。 恋をしている時、心は躍り、気持は華やぐ。恋人と会っている時間は、心も躍る。だけど・・・ 
 いつしか恋に慣れ、ましてや結ばれて家庭を築く頃には「心躍る花の季節」を遙かに過ぎて、花よりもずっと長い間公園を彩る緑の日々を過ごす。

 春の華やぎ、桜の花 人生の華やぎ、恋の花  季節が巡り、毎年、春になれば必ず桜が咲いて、春の華やぎの時が訪れるように、恋の花も繰り返し咲くとしたら素敵だろう。慣れて歩む同じ二人でも、何度でも恋ができたら、きっと人生は素敵になる。

 でも、花びらが散った桜の緑を愛でる心で人を愛して行けたら、きっともっと素敵だろう・・・

 本当の豊かな味わいは、花の季節よりも緑の日々を歩むことにある、きっと。

 この「花の季節」に始まって「緑の頃」を歩み続ける二人の日々の優しく豊かな思いは、ドラマ「夫婦」の主題歌「あなたが好きで」に描かれている。    

   あなたが好きで好きでたまらない
   こんな気持
   夜明けも夕暮れも眠りの中も   
   側にいて欲しい   
   深く深く傷付き泣いた夜も
   孤独さえも   
   二人がこんなふうに出会うための   
   道しるべ

   月の光の中踊る二人の影が揺れる
   少女の頃に見た夢が   
   きらめき蘇る

   あなたを愛して   
   私は生きてる   
   あなたと出会って   
   私は生きてる  

 共に歩むことに感動し続ける心の力こそが、緑の季節を味わい続ける豊かさと幸せを作って行くのだろう。

 ふと、そんなことを思う、夏も近づく八十八夜でした。

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